福祉園は、障害者総合支援法の規定に基づき、地域等において安定した生活を営むため、常時介護等の支援が必要な障害を持った方が通う生活介護施設です。
利用者一人ひとりの障害の状況・意思や個性を尊重し、成人期にある利用者にふさわしい支援内容・方法を工夫しながら、利用者とご家族が地域で日々の生活を充実して過ごせるよう支援を行います。また、地域の人々の交流の輪を広げ、地域社会に溶け込んだ施設づくりを目指します。
18歳以上の障害のある方で、障害程度区分3以上(50歳以上は区分2)の方
40名
障害者総合支援法に基づく費用負担があります。
(1)個々の要望に沿ったより良いサービスを提供するため、利用者個々の障がいの状況、各アンケート(支援プログラム・利用者満足度調査等)を踏まえ、利用者のニーズを汲み取り作成します。
(2)支援プログラムアンケートによりアセスメントを実施し、利用者が主体的に行動できるよう、支援の方法、内容を利用者及びご家族との相談において支援計画を作成します。
(3)前期と年度末にアセスメント及び個別支援計画の個別面談を実施します。目標に対する支援方法や支援内容の結果についての説明を行い、利用者及びご家族からの同意を得ていきます。また、必要に応じて支援内容、方法を見直し、支援計画の変更を行います。
分野 | 活動内容 | 支援方針や留意点 | 備考 |
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日常生活に必要な活動 | 更衣、排泄、食事、調理、家事等 | 日常生活に必要な基本的生活習慣の配慮や身の回りの自立について支援を行います。 | 更衣、排泄については同性介助で実施します。 |
ミーティングコミュニケーション | 意思表示の手段や方法に広がりが持てるよう支援を行います。 | タブレットや写真、マカトンサイン、ビックマック等を活用します。 | |
健康維持の活動 | 運動ウォーキング散策
外気浴 |
・理学療法士から個々に訓練を受ける機会を設け、健康や体力の維持増進を図れるよう支援を行います。・外気浴などの刺激を受け、心身のリラックスに繋げます。 | ・運動は、理学療法士の所見を基に作成した運動マニュアルに沿って運動を行います。 |
創作作業活動 | リサイクル (回収・室内作業)農 園石けんビーズ缶バッジその他の創作活動 |
物を作り出す喜びや達成感を感じられるよう支援を行います。また、手指、上肢機能の維持や歩行などの目的を持ち、個々に適した方法で支援を行います。 | 利用者が創作作業に携われるよう、必要に応じて、自助具の開発に取り組みます。 |
余暇活動 | クラブ、自立課題、音楽療法、レクリエーション、スヌーズレン、足温浴 | 自己表現や主体的に活動できるよう配慮しながら、リフレッシュし楽しめる場として支援を行います。 | 利用者の特性や要望に応じたグループ編成で実施します。 |
社会経験活動 | 全体行事、宿泊行事、班別行事、選択行事、個別活動、班別活動、販売活動 | 社会資源を利用し、様々な体験や経験、人との関わりを通し、興味や関心を持てるよう支援を行います。 | 地域住民、ボランティアとの交流を図り、施設理解に繋げます。 |
時間帯 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||||
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8:309:30 | 朝礼、支援準備等 | ||||||||
利用者登園 | |||||||||
9:45 | 朝の会、利用者健康チェック等 | ||||||||
10:30 | 運 動 | 運 動 | 作 業 | 運 動 | 運 動 | ||||
食事準備 | |||||||||
12:00 | 給食、昼休み | ||||||||
13:30 | 作 業班別活動 | 班別活動 | 班別活動クラブ | 作 業地域公益 | 班別活動 | ||||
利用者降園準備 | |||||||||
15:10 | 帰りの会 | ||||||||
15:30 | 利用者降園 | ||||||||
17:15 | 職員による各種会議 |
内 容 | |
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連絡懇談会 | 年6回(4,6,9,11,1,3月)に実施します。園の運営に関する事項や行事の説明、福祉行政についての情報交換を行います。また、ご家族同士の交流を深める場とします。 |
班別懇談会 | 年2回(前期、後期)に実施します。福祉園での利用者の様子を知っていただくとともに、意見交換等を実施し支援に反映します。 |
個別面談 | 年2回(8~10、2~3月)に実施します。個別支援計画の作成にあたって、利用者、ご家族の希望や情報を把握します。また、個別支援計画の結果報告をします。 |
福祉講座 | 年1回実施します。ご家族の方々の関心あるテーマを決めて、専門家の話を聞く機会を設けます。(区内福祉園合同開催) |
家庭訪問 | ご家庭の様子を把握する等、必要に応じて実施します。 |
様々な活動を通して、地域の方々との交流の輪を広げ「顔の見える関係」づくりを行います。
(1)地域貢献活動
利用者が主体的に活動することで、地域と繋がりを実感できるよう支援します。また、活動の様子を園の掲示板等を活用し、地域に向けて発信します。
①園外周清掃及び近隣高齢者施設での空缶回収。
②地域に開かれた園庭及び憩いの場づくりに向けて、畑や芝生の整備を行い、四季を感じられるような雰囲気作りを行います。
(2)しあわせ福祉ネット関
しあわせ福祉ネット関に参加し、地域のネットワークづくりや情報交換を行います。
(3)広報誌・ホームページ
広報誌として、利用者・家族・関係機関向けに「関町きらめきたまて箱」、地域向けに「なっぱ」を定期的に配布するとともに、ホームページや掲示板等に福祉園の活動を紹介し、運営への理解を深めます。
(4)アルミ缶・牛乳パック回収
近隣の方にご協力を頂き、アルミ缶・牛乳パックの回収を作業活動で実施し、福祉園の活動を知っていただく機会とします。
(5)日中活動ボランティアの受け入れ
地域の方の知識と技術を活かして頂き、行事や日中活動(農園や音楽、運動等)を通じて利用者と交流を図り、福祉園への理解を深めます。また、専門性の高いボランティアとの関わりを大切にし、今後も継続的に繋がっていけるよう努めます。
(6)目的外利用
広報活動を推し進め、地域の方々に利用してもらうことで、関町福祉園の存在や福祉園の活動を知ってもらう機会とします。
(7)ひまわり110番
地域の学校、PTAと連携しあい、万が一、子供が犯罪に巻き込まれそうになった時に、助けを求め安全を確保できる緊急避難所としての役割を果たします。
(8)他施設との地域交流
関町・立野地区での「施設連携防災ネットワークの会」や、石神井地域での「社会福祉法人連携ネットワーク」を通じて、他の社会福祉法人などと協力する活動を進めます。
(1)利用者の通園の便を図るため、2台のリフト付中型バス、1台のリフト付マイクロバスの計3台を運行させます。
(2)バスコース、運行時間については、利用者の便を考慮し、バス運行区域内で出来る限り自宅に近い場所にバス停を設置します。但し、利用者の疲労度や生理面、支援開始時間等を考慮し、ご家族と協議の上、運行方法等を別途で定めます。
(1)健康の維持・増進
①平常時における身体各部の測定値を把握します。
②肥満、過食の利用者に対して、食事摂取状況を知り、適切な指導を行います。
③医療的ケアの必要な利用者や重度心身障害の利用者への充分な体調管理に務めます。
④清潔を保つよう、助言や指導を行います。
⑤環境整備(温度、湿度、日射、衣服調節等)を行います。
⑥身体運動を十分行い、体力、柔軟性、持久性を養えるよう、必要に応じた助言、指導を行います。
(2)異常の早期発見と危険防止
①利用者の体質的特徴や持っている疾病を知り、ご家族や職員間の連絡を密にし、日常の観察を注意深く行います。
②既往歴や予防接種を把握し、必要に応じた助言指導を行います。
③施設、設備の危険箇所をチェックし、事故を未然に防ぎます。
④定期的な諸検査を行い、結果を把握し、適切な指導を行います。
⑤地域医療施設の状況を把握し、緊急時に備えます。
⑥地域の流行病を把握し、感染予防に務めます。
(3)嘱託医等による健康管理
①精神科医による精神面における健康管理、相談を実施します。
②保健所、内科医により年各1回の定期健康診断を実施します。
③その他、隔年で耳鼻科検診、整形外科検診を実施します。
(4)服薬管理
①医師から処方された薬で、通園時間中に服薬が必要な場合には、その薬をお預かりし与薬します。
②災害時の処方薬を3日分お預かりします。
(5)緊急時の対応
緊急時には、看護師がすぐ応急処置を行い、緊急時の医療機関に引き継ぎます。
(6)主治医との連携
主治医との連携を密にし、本人の状況の把握に務めます。
(7)月例予定
①精神科相談・・・・・・・・・・毎月第1火曜日
②体重、血圧測定・・・・・・・・毎月第2水曜日
③給食関係職員細菌検査・・・・・毎月1回
〒110-0015 東京都台東区東上野3-18-11
☎ 03-5834-3841